約1万人データからビッグデータ解析により、まぶた、眉、肌、体毛、毛髪などに関連する7つの特徴と関連の強い遺伝子領域を新たに発見!

学校法人 東京女子医科大学 株式会社スタージェン 株式会社エムティーアイ 【本解析の要旨】 「皮膚科領域に関連する7つの特徴と関連の強い遺伝子領域を新たに特定」  東京女子医科大学皮膚科、株式会社エムティーアイ、株式会社スタージェンは、ビッグデータ解析技術※1を用い、約1万人のゲノムと特徴のデータを解析した結果、皮膚科に関する7つの特徴(「シミのできやすさ」「ソバカスのできやすさ」「まぶたの一重二重」「眉毛の濃さ」「髪質」「毛深さ」「汗のかきやすさ」)と関連の強い遺伝子領域をそれぞれ発見しました。  ゲノムと特徴のデータは、株式会社エムティーアイの子会社である株式会社エバージーンの遺伝子解析サービスのプラットフォームを利用し、エムティーアイが運営する『ルナルナ』ユーザーの協力者約2万人を対象に、自宅で採取した唾液より抽出したDNAから約60万SNP※2の遺伝子情報を読み取り、その中から精度の高い検体およびSNPのみを抽出して得た11,311人、約54万SNPの遺伝子情報と体質に関するWEBアンケートの結果から得られたものです。  DOI番号: 10.1038/s41598-018-27145-2  アブストラクトURL:https://www.nature.com/articles/s41598-018-27145-2本研究成果は、日本時間6月12日にScientific...

学校法人 東京女子医科大学
株式会社スタージェン
株式会社エムティーアイ

【本解析の要旨】
「皮膚科領域に関連する7つの特徴と関連の強い遺伝子領域を新たに特定」
 東京女子医科大学皮膚科、株式会社エムティーアイ、株式会社スタージェンは、ビッグデータ解析技術※1を用い、約1万人のゲノムと特徴のデータを解析した結果、皮膚科に関する7つの特徴(「シミのできやすさ」「ソバカスのできやすさ」「まぶたの一重二重」「眉毛の濃さ」「髪質」「毛深さ」「汗のかきやすさ」)と関連の強い遺伝子領域をそれぞれ発見しました。
 ゲノムと特徴のデータは、株式会社エムティーアイの子会社である株式会社エバージーンの遺伝子解析サービスのプラットフォームを利用し、エムティーアイが運営する『ルナルナ』ユーザーの協力者約2万人を対象に、自宅で採取した唾液より抽出したDNAから約60万SNP※2の遺伝子情報を読み取り、その中から精度の高い検体およびSNPのみを抽出して得た11,311人、約54万SNPの遺伝子情報と体質に関するWEBアンケートの結果から得られたものです。
 DOI番号: 10.1038/s41598-018-27145-2
 アブストラクトURL:https://www.nature.com/articles/s41598-018-27145-2本研究成果は、日本時間6月12日にScientific Reportsにて発表されました。
タイトル:Genome-wide association study in Japanese females identifies fifteen novel skin-related trait associations

 
【遺伝子情報と体質に関するWEBアンケートの結果】
1.シミ・ソバカスのできやすさ
 アンケートにて「シミができやすい」「ソバカスができやすい」と回答した人において、5番染色体および10番染色体に特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することが明らかになり、それぞれPPARGC1B、RAB11FIP2と呼ばれる遺伝子領域でした。また、「ソバカスができやすい」と回答した人にのみ、9番染色体のBNC2、10番染色体のHSPA12A、また、17番染色体のAKAP1およびMSI2と呼ばれる遺伝子領域において、特徴的な遺伝型の組み合わせがあることも判明しました。これらの遺伝子は、メラニンの形成や蓄積などに何らかの関与をしている可能性が推測されます。

 
2.まぶたの一重二重
 アンケートにて自分に当てはまる身体的特徴として「二重まぶた」を選択した人に、10番染色体のEMX2と呼ばれる遺伝子領域に特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することが明らかになりました。EMX2は骨や神経の発達に重要な遺伝子であることが知られており、頭蓋骨顔面の形成に関わっていることも報告されていることから、二重まぶたの形成に何らかの影響を及ぼしている可能性が推測されます。

 
3.髪質・眉毛の濃さ・毛深さ
 自分の髪質の特徴に関するアンケート項目にて「ストレート」を選んだ人と「くせ毛」を選んだ人の間で異なる遺伝型の組み合わせが、2番染色体のEDARという遺伝子領域に存在することが明らかになりました。また、身体的特徴として「眉毛が濃い」を選んだ人と、「体毛が毛深い」を選んだ人には同じ領域に特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することがわかり、この遺伝子は、毛髪の太さに関連する遺伝子として既に報告されています。
さらに、「体毛が毛深い」を選んだ人にのみ特徴的な遺伝型の組み合わせが、1番染色体のTBX15、2番染色体のGCC2およびLIMS1、18番染色体のBCL2と呼ばれる遺伝子領域にあることがわかりました。BCL2は毛包(毛根周辺の細胞)の細胞死と成長のサイクルに関わる遺伝子であることが知られており、他の遺伝子も毛包の成長や毛の伸長などに何らかの関与をしている可能性が推測されます。

 
4.汗のかきやすさ
 アンケートにて自分に当てはまる身体的特徴として「汗をかきやすい」を選択した人に、2番染色体のPPP1CBおよびPLB1、16番染色体のABCC11と呼ばれる遺伝子領域に、特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することが明らかになりました。PPP1CBおよびPLB1は、体液の分泌や汗腺の機能などに関わっている遺伝子であることが推測されます。また、ABCC11は過去の研究で耳垢のタイプ(乾型か湿型か)や腋臭に関連する遺伝子であることが報告されています。
※1ビッグデータ解析技術:膨大なデータをコンピュータとアルゴリズムを用いて解析する技術。ゲノム解析では様々な方法が用いられますが、今回は GWAS(ゲノムワイド関連解析)の技術を用いました。これは、全ゲノム上の遺伝子マーカー(SNPなど)を網羅的に調べ、表現型(疾患や体質などの特徴)との関連の強さを解析する統計的手法です。
※2 SNP:単塩基多型。約30億のヒトゲノム配列の中の、個人ごとに異なる1箇所。
図の説明(すべての図に共通)
 それぞれの図は、左から右へ、色分けされた1番から23番までの染色体上の約2万個の遺伝子と、その間の領域に分布する約54万個のSNP※2について、個々の特徴との関連の強さを高さで示したものです。高く伸びた場所ほど関連が強いことを示し、赤線より上まで伸びた場所のSNPは、関連する可能性が極めて強いと言えます。
【今回の発見の意義】
 これまで医学を中心とした研究により、病気や検査値に関係する遺伝子が多数報告されています。そして、遺伝子の情報をもとに医薬品の開発などが進められています。本研究では必ずしも医学とは言えない、健康人にも表れる体質的な特徴に関係する遺伝子が多く見つかりました。まぶたの一重二重、眉毛の濃さ、毛深さ、しみやそばかすは病気とは直接関係しなくても一般の人々の関心事です。今回の研究にて得られた結果は、体質改善や個々の肌質に合わせた化粧品選びのサポートなど、一人ひとりに合った情報やアドバイスを提供できるサービスの開発などへの応用が期待できます。また、新たな美容技術、化粧品、皮膚科の外用薬などの開発に結びつくことも期待できます。【発表者】
 常深 祐一郎    (東京女子医科大学 皮膚科 准教授)
 遠藤 千尋     (東京女子医科大学 皮膚科 助教)
 Todd A.Johnson (株式会社スタージェン データサイエンティスト)
 鎌谷 直之    (株式会社スタージェン 代表取締役会長)
 川島 眞     (前 東京女子医科大学 皮膚科 教授・講座主任、現在 名誉教授)【本研究に関するお問い合わせ先】
東京女子医科大学 皮膚科学講座 准教授 常深 祐一郎(ツネミ ユウイチロウ)
 〒162-8666 東京都新宿区河田町8‐1
 TEL:03-3353-8111
 E-mail:tsunemi.yuichiro@twmu.ac.jp  URL:http://www.twmu.ac.jp/univ/株式会社スタージェン 代表取締役会長 鎌谷直之
 東京都台東区蔵前4-11-6 KUGAビル 8F
 TEL:03-5449-5708  URL:http://www.stagen.co.jp/株式会社エムティーアイ 広報室
 〒163-1435 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F
 電話:03-5333-6323  FAX:03-3320-0189
 E-mail:mtipr@mti.co.jp  URL:http://www.mti.co.jpPDFPDF版はこちらから

バストサイズや月経痛など女性特有の体質と関連の強い遺伝子領域を新たに発見!

東京大学医学部附属病院 株式会社スタージェン 株式会社エムティーアイ 株式会社エバージーン 1.発表者: 平田哲也     (東京大学医学部附属病院 女性外科 講師) 甲賀かをり   ...

東京大学医学部附属病院
株式会社スタージェン
株式会社エムティーアイ
株式会社エバージーン

1.発表者:
平田哲也     (東京大学医学部附属病院 女性外科 講師)
甲賀かをり    (東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学講座 准教授)
Todd A. Johnson (株式会社スタージェン データサイエンティスト)
鎌谷直之     (株式会社スタージェン 代表取締役会長)
大須賀穣    (東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学講座 教授)2.発表のポイント:
 11,348人の遺伝子情報と22の女性特異的体質に関するWEBアンケートの結果を用いて、網羅的遺伝子解析を行い、以下のようなバストサイズや月経痛など女性特有の体質と関連の強い遺伝子領域をそれぞれ発見しました。
(1)バストサイズが大きい傾向の人と小さい傾向の人とで異なる遺伝型の組み合わせが、6番染色体のCCDC170、8番染色体のKCNU1/ZNF703と呼ばれる遺伝子領域に存在することが明らかになりました。
(2)月経痛の重い傾向の人と軽い傾向の人とで異なる遺伝型の組み合わせが、1番染色体のNGFおよび2番染色体のIL1Aと呼ばれる遺伝子領域に存在することが明らかになりました。
(3)アンケートで月経中にある症状として「発熱」を選んだ人において、6番染色体のOPRM1と呼ばれる遺伝子領域に特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することが明らかになりました。
(4)上記の各領域における遺伝子多型が、表現型に関連する組織における遺伝子発現の制御に関与することも同定しました。3.発表概要:
 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 大須賀穣教授ら、株式会社スタージェン 鎌谷直之らのグループは、株式会社エムティーアイの子会社である株式会社エバージーンの遺伝子解析サービスのプラットフォームを利用し、エムティーアイが運営する『ルナルナ』ユーザーの女性ボランティアの協力により得た11,348人の遺伝情報を用い、22の女性特異的な体質に関して、大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS、注1)を行いました。
 11,348人、約54万SNP(注2)の遺伝子情報と体質に関するWEBアンケートの結果を用いて、GWASを行い、バストサイズや月経痛など女性特有の体質と関連の強い遺伝子領域をそれぞれ発見しました。
 今後は本研究にて得られた結果をもとに、さらなる研究を進め遺伝因子および環境因子の全貌が明らかになることで、個人の体質に合わせた月経中の痛みや発熱などの改善への取り組みが可能となり、また、女性特有の体質とそれに関連する疾患との関係性が明らかになることで、一人ひとりに合った情報やアドバイス、疾患予防法の選択が可能になることが期待されます。
 本研究成果は、日本時間5月31日にScientific Reportsにて発表されました。4.発表内容:
 本研究では、まず、ご協力いただいた女性ボランティアが自宅で採取した唾液より抽出したDNAから約60万SNPの遺伝子情報を読み取り、その中から精度の高い検体およびSNPのみを抽出しました。このようにして得た11,348人、約54万SNPの遺伝子情報と女性ボランティア自身が回答した体質に関するWEBアンケートの結果を用いて、網羅的な解析(GWAS)を行い、バストサイズや月経痛など女性特有の体質と関連の強い遺伝子領域を探索しました。【バストサイズ】
 アンケートでバストのカップ数(AA~Gカップ以上)について質問し、その回答をもとに、バストサイズの傾向を数値化して解析を行ったところ、バストサイズが大きい傾向の人と小さい傾向の人とで異なる遺伝型の組み合わせが、6番染色体のCCDC170、8番染色体のKCNU1/ZNF703と呼ばれる遺伝子領域に存在することが明らかになりました。特にCCDC170は、乳がんの発症リスクとも関連が強いことが過去の研究で報告されており、また、エストロゲン(女性ホルモン)受容体をコードしているESR1という遺伝子と隣接しています。しかしながら、今回、さらに実際の遺伝子発現に与える効果を検討したところ、既報の論文の通り、これらの遺伝子変動がESR1の発現量よりもCCDC170の発現量に関連することが確認されました(図1)。【月経痛】
 月経痛の重い傾向の人と軽い傾向の人とで異なる遺伝型の組み合わせが、1番染色体のNGFおよび2番染色体のIL1Aと呼ばれる遺伝子領域に存在することが明らかになりました。NGFは神経の成長に関わる遺伝子としてよく知られており、過去の研究でも月経困難症における痛みの強さと関連していることが報告されています。また、IL1Aは痛みや炎症を引き起こす炎症性サイトカインと呼ばれるタンパク質をコードし、プロスタグランジン(子宮を収縮させ陣痛を引き起こすホルモンであり、月経痛の主な原因と言われている)の生産を促すことも知られています。更に、IL1Aは子宮内膜症と関連が強いことも過去の研究で報告されています(図2)。【月経中の発熱】
 さらに、アンケートで月経中にある症状として「発熱」を選んだ人においては、6番染色体のOPRM1と呼ばれる遺伝子領域に特徴的な遺伝型の組み合わせが存在することも明らかになりました。この遺伝子は、神経伝達物質の一つであるβ-エンドルフィンの受容体をコードしており、動物実験においてβ-エンドルフィンが体温の調節に関わるという報告があることから、人間においても発熱に関わっている可能性があると考えられます(図3)。 これらの遺伝子多型が、実際の遺伝子の発現に与える量的効果をeQTL(expression quantitative trait loci、注3)と言います。eQTL解析を行うことで、遺伝子多型と「疾患発症や体質」の関連を検討できると考えられています。今回のGWASで得られた成果と最近のGTEx Portal(注4)のデータセットでのeQTLの共局在解析を行うことで、我々の同定したSNPsが、実際にタンパク発現をコードする遺伝子の発現やロングコーディングRNAの発現に関連することが分かりました。 今後は本研究にて得られた結果をもとに、さらなる研究を進め遺伝因子および環境因子の全貌が明らかになることで、個人の体質に合わせた月経中の痛みや発熱などの改善の取り組み、さらには子宮内膜症、乳がんなどの女性特有の疾患と体質の関連について解析し、一人ひとりに合った情報やアドバイスの提供、予防法の選択が可能になることが期待されます。5.発表雑誌:
●雑誌名:「Scientific Reports」(オンライン版:5月31日)
●論文タイトル:Japanese GWAS identifies variants for bust-size, dysmenorrhea, and menstrual fever that are eQTLs for relevant protein-coding or long non-coding RNAs.
●著者:Tetsuya Hirata1,¶, Kaori Koga1,¶, Todd A. Johnson2,¶, Ryoko Morino3, Kazuyuki Nakazono2, Shigeo Kamitsuji2, Masanori Akita3, Maiko Kawajiri3, Azusa Kami3, Yuria Hoshi4, Asami Tada3, Kenichi Ishikawa3, Maaya Hine5, Miki Kobayashi5, Nami Kurume5, Tomoyuki Fujii1, Naoyuki Kamatani2, and Yutaka Osuga1,*
1Obstetrics and Gynecology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Bunkyo-ku, Tokyo, 113-8655, Japan
2StaGen Co., Ltd., Taito-ku, Tokyo, 111-0051, Japan
3EverGene Ltd., Shinjuku-ku, Tokyo, 163-1435, Japan
4Life Science Group, Healthcare Division, Department of Healthcare Business, MTI Ltd., Shinjuku-ku, Tokyo, 163-1435, Japan
5LunaLuna Division, Department of Healthcare Business, MTI Ltd., Shinjuku-ku, Tokyo, 163-1435, Japan
DOI番号:10.1038/s41598-018-25065-9
アブストラクトURL:https://www.nature.com/articles/s41598-018-25065-96.問い合わせ先:
≪研究に関するお問い合わせ≫
東京大学医学部附属病院 女性外科
講師 平田 哲也 (ひらた てつや)
電話:03-5800-8657  E-mail:thira-tky@umin.ac.jp≪広報担当者連絡先≫
東京大学医学部附属病院 パブリック・リレーションセンター (担当:渡部、小岩井)
電話:03-5800-9188(直通)  E-mail:pr@adm.h.u-tokyo.ac.jp
株式会社エムティーアイ 広報室
電話:03-5333-6323  FAX:03-3320-0189
E-mail:mtipr@mti.co.jp  URL:http://www.mti.co.jp7.用語解説先:
(注1)GWAS:ゲノムワイド関連解析。全ゲノム上の遺伝子マーカー(SNPなど)を網羅的に調べ、表現型(疾患や体質などの特徴)との関連の強さを解析する統計的手法。
(注2)SNP:単塩基多型。約30億のヒトゲノムの中の1箇所の個人ごとの違い。
(注3)eQTL (expression Quantitative Trait Locus):遺伝子の発現量に影響を与える座位。
(注4)GTEx (Genotype-Tissue Expression):人の組織ごと遺伝型ごとの遺伝子発現を網羅的に調べたプロジェクトで、そのポータルサイトであるGTEx Portalでは、このプロジェクトで解析された遺伝子の発現量や関連するeQTLなどのデータが公開されています。8.添付資料:

図1.各SNPとバストサイズの関連を調べたGWASの結果。グラフの縦軸がP値になっており、グラフの上のほうにプロットされるほどバストサイズとの関連が大きいことになります。この場合、CCDC170とKCNU1の遺伝子領域のSNPがバストサイズと関連が高いことが分かります。
図2. 各SNPと月経痛の関連を調べたGWASの結果。月経痛とNGF、IL1B, IL1Aの遺伝子領域のSNPとの関連が高いことが分かった。
図3.各SNPと月経中の発熱の関連を調べたGWASの結果。月経中の発熱とOPRM1の遺伝子領域のSNPとの関連が高いことが分かった。PDFPDF版はこちらから

『ルナルナ』ユーザー約1万人の遺伝子情報をもとに、エビとモモの食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見!

 (株)エムティーアイ(以下、当社)が運営する、女性の健康情報サービス『ルナルナ』と、遺伝子解析サービスを手掛ける当社100%子会社の(株)エバージーンは、2014年から“医療法人社団...

 (株)エムティーアイ(以下、当社)が運営する、女性の健康情報サービス『ルナルナ』と、遺伝子解析サービスを手掛ける当社100%子会社の(株)エバージーンは、2014年から“医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック”の院長であり、(株)スタージェンの会長も務める鎌谷直之博士と共同で、女性に特化した遺伝子に関する研究を行っています。
 本研究は、東京大学大学院医学系研究科のアドバイスのもと、『ルナルナ』ユーザーの協力者11,011人の遺伝子解析データを用いて解析を行った結果、エビとモモの食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見しました。
 なお、本研究結果(Genome-wide association study of self-reported food reactions in Japanese identifies shrimp and peach specific loci in the HLA-DR/DQ gene region)は、「Scientific Reports電子版」(2018年1月18日付け)に掲載されました。

◆女性の健康で幸せな毎日への貢献を目指し2014年より遺伝子研究をスタート
 1,100万インストール以上を誇る女性の健康情報サービス『ルナルナ』は、生理日管理をはじめ妊娠・出産・育児まで、あらゆるライフステージの女性の健康をサポートしています。2014年から『ルナルナ』ユーザー協力のもと、当社100%子会社である(株)エバージーンの遺伝子解析サービスを利用し、医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニックの院長であり(株)スタージェンの会長も務める鎌谷直之博士と、女性がより健康で輝く社会の実現を目指し、女性に特化した遺伝子研究を進めています。
 今回、その研究結果の第1弾として、エビとモモの食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見しました。

◆エビとモモの食物アレルギーに関連の強い遺伝子領域を新たに特定
 本研究は、『ルナルナ』ユーザーの協力者約2万人を対象に、自宅で採取した唾液より抽出したDNAから約60万SNP※1の遺伝子情報を読み取り、その中から精度の高い検体およびSNPのみを抽出して得た11,011人、約54万SNPの遺伝情報と、特定の食物に対してのアレルギー症状に関するWEBアンケートの結果を用いて、東京大学大学院医学系研究科のアドバイスのもと網羅的な解析(GWAS※2)を行い、食物アレルギーと遺伝子との関連の強さを調べました。
 その結果、アンケートにてエビおよびモモの食物アレルギーがあると回答した検体に、特徴的な遺伝型の組み合わせ(遺伝的多型)が6番染色体上に存在することが明らかになりました。この場所はHLA※3と呼ばれる領域で、エビアレルギーとモモアレルギーの、それぞれに関わるHLA型の組み合わせ(HLA多型)も特定しました。また、エビアレルギーはカニアレルギーと、モモアレルギーはリンゴアレルギーと、それぞれ共通のHLA多型が関連していることもわかりました。


≪染色体の1番から22番、更にはX染色体上の約54万個のSNPを並べ、モモ(上)、エビ(下)アレルギーとの関連の強さを示した図。横軸が染色体上の位置、縦軸がSNPと表現型(食物アレルギー)との関連の強さを示す≫

 今後は本研究結果をもとに、食物アレルギーの早期検出に繋がる新しい製品やサービスの開発を目指していきます。

※1 SNP:単塩基多型。約30億のヒトゲノムの中の1箇所の個人ごとの違い。
※2 GWAS:ゲノムワイド関連解析。全ゲノム上の遺伝子マーカー(SNPなど)を網羅的に調べ、表現型(疾患や体質などの特徴)との関連の強さを解析する統計的手法。
※3 HLA:ヒト白血球抗原。白血球の型を示すものとして発見されたが、現在では白血球だけでなくヒトのほぼすべての細胞に分布することが分かっており、免疫に関わる重要な分子として知られている。


【鎌谷直之博士からのコメント】
同じ手法により米国からピーナッツアレルギーに関連した遺伝子が報告されていますが、エビやモモに関連した遺伝子がこのような膨大な数の人々と膨大な数の遺伝子から得られたデータで証明されたのは初めてです。
また、異なった食物のアレルギーが同じ遺伝子と関連している場合や、別の遺伝子と関連している場合があることがわかったのも初めてです。この結果は、今後、食物アレルギーの要因を理解し、予防などの対策を取るために役立つと期待されます。また、今後、食物アレルギーのそれぞれの人々に個別に食物選択のアドバイスをしたり、それぞれの人々に合った、新規の食品を開発したりするためにも応用可能と考えられます。

<『ルナルナ®』について>
携帯電話で女性の体調管理が簡単にでき、利用者の生理周期に基づいた様々な健康情報を提供するルナルナシリーズは、生理日・排卵日予測をはじめ、妊活から妊娠・出産までを独自の予測ロジックや健康に関するアドバイスなど、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートしています。●URL:http://pc.lnln.jp/PC/index.html

【鎌谷直之氏プロフィール】
1973年 東京大学医学部を卒業
東京大学附属病院、日立製作所日立総合病院、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター 臨床医、研究者
1979年4月-1982年3月:米国カリフォルニア州スクリプス研究所研究員
1998年-2008年:東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター・センター長
1989年4月-1990年3月:米国ミシガン大学内科客員教授
2010年4月-2011年12月:理化学研究所ゲノム医科学研究センター・センター長
現職:(株)スタージェン会長、医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック院長、医療人工知能研究所所長、公益財団法人痛風財団理事長


<本研究に関するお問い合わせ先>
株式会社エバージーン
TEL:03-5333-6740  URL:http://www.evergene.co.jp/


報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報室
TEL: 03-5333-6323  FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp  URL: http://www.mti.co.jp

一般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社エバージーン コンタクトセンター
TEL: 050-2018-0919 E-mail: contact@deargene.jp

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エムティーアイの100%子会社エバージーンが、新体制でパーソナル・ゲノム事業を展開~がん10種の遺伝子解析が実施できる『DearGene スターターキット』発売~

 (株)エムティーアイの100%子会社で、2013年9月に設立した(株)エバージーンは、この度、パーソナル・ゲノム・サービスの新時代を切り開くために、長年国内外の研究機関に最先端の遺伝子解析技術を提供してきたアフィメトリクス社(本社...

 (株)エムティーアイの100%子会社で、2013年9月に設立した(株)エバージーンは、この度、パーソナル・ゲノム・サービスの新時代を切り開くために、長年国内外の研究機関に最先端の遺伝子解析技術を提供してきたアフィメトリクス社(本社 米国)、およびタカラバイオ(株)と新たな協力体制を確立し、事業の拡充を図ります。
 また上記の協力体制のもと、医師であり遺伝統計学の権威として数多くの研究をリードしてきた(株)スタージェン代表取締役会長の鎌谷直之氏の監修による、新たな遺伝子解析サービス『DearGene(ディアジーン) スターターキット』を、本日より販売します。
今後、(株)エバージーンは遺伝子解析サービスにより、様々な疾病や体質に関するリスク情報を提供します。
 そして、(株)エムティーアイと(株)エバージーンは、健康増進につながる研究活動を行い、それらの成果を活かし、人々の健康意識の向上や生活習慣の改善に貢献できるような、一人ひとりにあったヘルスケアサービスの提供を目指します。

◆アフィメトリクス社とタカラバイオ(株)の強力なサポート体制で、高精度の遺伝子解析が可能にDearGene
 アフィメトリクス社は1994年に多数の遺伝子を同時に解析できる最初のマイクロアレイの販売を開始しました。
 以来、遺伝子解析市場の形成に大きく貢献するとともに、その技術は今まで多くの研究に使われており、国内外の研究者から高い信頼を得ています。
 他方、タカラバイオ(株)は、2000年にアジア最大規模のゲノム解析センターを設立し、最先端の研究をしている大学や企業から遺伝子解析を受託しています。
 現在は、マイクロアレイやシーケンサーなど、最新の機器を用いて、年間数万検体を解析しています。
 熟練した技術者が、検体のバーコード管理から、得られたデータの精度チェックまでを、標準作業書に基づき実施しており、その解析技術は国内外で高い評価を得ています。
 (株)エバージーンは、アフィメトリクス社、タカラバイオ(株)と、研究およびサービスにおいて協力体制を確立し、事業の拡充を図ります。
 今回、(株)エバージーンが新たに販売する『DearGene(ディアジーン) スターターキット』では、アフィメトリクス社製のマイクロアレイ『Axiom®』プラットフォームを採用し、鎌谷氏と共同で開発した(株)エバージーンオリジナルのマイクロアレイを用いて、タカラバイオ(株)が遺伝子解析を実施します。
 得られた解析データは、鎌谷氏が開発したリスク算出ロジックを用い、科学的エビデンスにもとづいた、より信頼性の高い遺伝子解析結果として、顧客に提供します。

◆研究協力者に『ルナルナ』会員1万人が応募!鎌谷氏と共同で行う遺伝子研究から新たなサービスへDearGene
 (株)エバージーンでは、パーソナル・ゲノム・サービスの第一歩として、700万人以上の利用者を誇る、(株)エムティーアイの女性の健康情報サイト『ルナルナ』と、臨床研究を手掛けるつくば国際臨床薬理クリニックと共同で、『ルナルナ』会員を対象にした遺伝子研究を、昨年12月より開始しています。開始時に、研究への協力者を『ルナルナ』会員に募ったところ、1万人を超える応募がありました。
 同クリニックの院長でもある鎌谷直之氏とともに、長年蓄積してきた『ルナルナ』のバイタルデータ(生体情報)などと組み合わせて研究を進め、新たな知見をパーソナル・ゲノム・サービスに追加し、社会に還元することで、人々の健康増進に貢献していきます。

◆将来的には、少子化問題、医療費の削減など、社会問題への貢献も視野に入れサービスを提供
 (株)エムティーアイでは、これまでも、『ルナルナ』をはじめ、人々の健康増進などを目指した様々なヘルスケアサービスを提供してきました。
 特に『ルナルナ』では、保有するユーザーのビッグデータを生かし、独自の排卵日・妊娠可能日の予測ロジックを導入するなど、長年の研究成果を反映した、より付加価値の高いサービスを提供してきました。
 (株)エバージーンでは、個人の遺伝情報をもとに、一人ひとりにあったヘルスケアサービスを提案し、人々の健康意識の向上や生活習慣の改善に貢献するだけでなく、将来的には、(株)エムティーアイとともに、少子化問題や医療費削減などの社会的な問題の解決にも役立つサービスを目指していきます。

◆『DearGene(ディアジーン) スターターキット』 について

    • 商品名『DearGene(ディアジーン) スターターキット』

DearGene

  • サービス特徴
    1. 自宅で少量の唾液を採取し、送付するだけで、網羅的な遺伝子解析を安価かつ手軽に受けることができるサービスです。
    2. 国内最高水準の遺伝子解析品質(アフィメトリクス社のマイクロアレイ、タカラバイオ(株)の解析、(株)スタージェン鎌谷氏のリスク算出ロジック)での結果を提供します。
    3. 今後、信頼性が確認できた解析項目を追加予定で、その際には、唾液を再度採取する必要なく、結果を確認できます。(追加課金方式で提供を予定)
  • 解析項目「スターターキット」
    食道がん、胃がん、肺腺がん、大腸がん、前立腺がん、子宮頸がん、乳がん、肝細胞がん、すい臓がん、胆のうがん (計10種)
    ※今後、体質や生活習慣病の項目を順次追加し、追加課金方式で提供を予定
  • マイクロアレイ
    アフィメトリクス社製マイクロアレイ『Axiom®』プラットフォームを採用し、鎌谷氏と共同で開発した(株)エバージーンオリジナルのマイクロアレイを使用
  • 購入~解析結果閲覧までの流れ
      1. 購入 : Web サイトで会員登録をして購入すると、解析キットが届きます。
      2. 採取 : 送られてきた解析キットの採取容器に唾液を少量入れます。
      3. 返送 : 当社指定の宅配便で同意書と唾液を返送します。

    ~ 解析 ~

    1. 閲覧 : 解析完了メールが届いたら、WebサイトにアクセスしてIDとパスワードでログインし、解析キット付属のコードを入力して結果を閲覧します。
  • 解析結果に含まれる情報
    1. 生涯発症リスク、年代別発症リスク
    2. 疾病に関する一般情報、管理栄養士による食生活アドバイス
    3. 解析した遺伝子に関する情報、リスク算出の根拠となる参考文献 など
  • 対応デバイス PC、タブレット、スマートフォン
  • 販売開始日 2015年4月10日(金)
  • 販売価格 4,980円(税抜)  ※初回販売数2,000個
  • 販売サイト ・Amazon ・Yahoo!ショッピング ・楽天市場
  • URL http://www.deargene.jp/

<株式会社スタージェン>http://www.stagen.co.jp
東京女子医科大学教授と理化学研究所ゲノム医科学研究センター長を務めた、鎌谷直之氏の卓越したアイデアと経歴を実現化するために設立。
遺伝統計学と統計学分野の権威として、アカデミアや企業の様々な研究をサポートするほか、疾患の遺伝学的研究の結果を用いた、新薬開発やドラッグリポジショニング、ICTの技術を用いたヘルスケア事業も促進している。
鎌谷直之氏の経歴は、極めて広い分野(応用数学・統計学・遺伝統計学・コンピュータ技術・疫学・リウマチ学・痛風・代謝性疾患・腫瘍学・新薬開発)をカバーし、1982年に最初の癌抑制遺伝子の変化の証拠であるMTAP欠損を、1981年にMTAPをターゲットとした最初のがんの個別化医療のアイデアを報告するほか、クラドリビン(抗白血病薬)、フェブキソスタット(抗痛風薬)開発の初期段階に、ヒト遺伝学のデータを用いて貢献。34のNatureとNature Geneticsを含む600以上のピアレビュー論文を発表している。

<医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック>http://www.tsukuba-icp.jp/index.html
医療法人社団 薬善会により2010年3月に設立された、臨床研究を目的としたクリニック。
これまでに多くの治験、臨床試験を内外の製薬会社、大学、製薬会社以外の民間企業(食品会社を含む)から受注し、成功させている。また、個人のゲノム情報を用いた治験と、臨床研究をクリニックの特徴の一つとしており、ゲノム情報に基づいた臨床試験が可能な、日本では数少ないクリニックの一つ。
【鎌谷直之氏プロフィール】
1973年東京大学医学部を卒業
東京大学附属病院、日立製作所日立総合病院、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター 臨床医、研究者
1979年4月-1982年3月 : 米国カリフォルニア州スクリプス研究所研究員
1989年4月-1990年3月 : 米国ミシガン大学内科客員教授
1998年-2008年 : 東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター・センター長
2010年4月-2011年12月 : 理化学研究所ゲノム医科学研究センター・センター長
現職 : (株)スタージェン 代表取締役会長、医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック院長、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター客員教授、公益財団法人痛風財団理事長

<Affymetrix®(アフィメトリクス)社>http://www.affymetrix.com
米国カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、全世界で約1,100人の従業員を擁する、遺伝子解析のパイオニアである機器メーカー。クリーブランド、オハイオ、サンディエゴ、ウィーン、シンガポールに製造工場を有し、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカの営業拠点を通して解析機器の販売を行っている。同社の技術は、細胞、タンパク質、遺伝子レベルにおける生命システムの、多重および同時分析を可能にし、人々の健康のために、ベンチトップ研究から臨床および日常的使用への迅速な変換を容易にする。その技術は2,300を超えるマイクロアレイシステムとして世界中に出荷されており、その技術を引用した65,000を超える論文が発表されている。製薬企業、診断薬企業、バイオテクノロジー企業との提携だけでなく、学術、政府、非営利研究機関など、より良い世界のためにバイオロジーを活用する道を探求している様々な顧客をサポートしている。
※AffymetrixおよびAxiomは、アフィメトリクス社の登録商標です。

<タカラバイオ株式会社>http://www.takara-bio.co.jp
寳酒造株式会社(現 宝ホールディングス株式会社)のバイオ事業としてスタートし、2002年4月に設立。
バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の3事業を展開。平成26年3月期の連結売上高は239億円。遺伝子治療・細胞医療の事業化を進めるとともに、バイオ産業支援事業では、世界のバイオ研究者向けに研究用試薬・理化学機器の販売や研究受託サービスを行っており、再生・細胞医療などの最先端の研究分野に向けた、新製品・新サービスの開発に注力している。

<株式会社エバージーン>http://www.evergene.co.jp
遺伝子解析サービスを個人向けに提供する、株式会社エムティーアイ(東証第一部・コード9438)の100%の子会社。
2014年4月より、先端技術を用いながら、自宅で手軽に利用できる低価格なサービスを実現し、人々の健康意識を高めるきっかけの一つとして注目を集めてきた。国内外の研究者および解析技術者と共同で、サービスの向上を図っている。
●設立年月日:平成25年9月5日 ●代表取締役:秋田 正倫
●所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F
●事業内容:1.遺伝子解析キットの販売 2.インターネットなどの通信ネットワークを利用したデジタルコンテンツ配信サービス

 

報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報・IR室
TEL: 03-5333-6323  FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp  URL: http://www.mti.co.jp

一般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社エバージーン
TEL : 050-2018-0919  E-mail: evergene@cc.mti.co.jp

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~女性が健康で輝く社会、安心してママになれる社会の実現へ~女性の健康情報サイト『ルナルナ』が遺伝子研究を開始

 (株)エムティーアイが運営する、女性のための健康情報サイト『ルナルナ』と、遺伝子解析サービスを手掛ける当社100%子会社の(株)エバージーンは、“医療法人社団...

 (株)エムティーアイが運営する、女性のための健康情報サイト『ルナルナ』と、遺伝子解析サービスを手掛ける当社100%子会社の(株)エバージーンは、“医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック”と、「女性固有の疾患・症状・体質(味覚・食物アレルギーなど)」について、共同で遺伝子研究を開始します。
 それに伴い、本研究への協力者を12月18日(木)より、スマートフォン向けサービス『ルナルナ』、『ルナルナ ファミリー』の会員を対象に募集します。
 “つくば国際臨床薬理クリニック”の院長を務め、遺伝子統計解析の権威である鎌谷直之氏とともに、長年蓄積してきた『ルナルナ』のバイタルデータ(生体情報)などを組み合わせた研究を計画しています。

◆『ルナルナ』会員から研究協力者を募集
 女性のためのカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』、個人向け遺伝子解析サービスを手掛ける当社子会社の(株)エバージーン、臨床研究を手掛ける“つくば国際臨床薬理クリニック”が共同で、遺伝子研究を行います。

【研究協力者の募集について】
・募集対象女性 : 『ルナルナ』、『ルナルナ ファミリー』の会員で満20歳以上の女性
・募集場所 : 上記サイト内
・募集期間 : 2014年12月18日(木)より募集開始 (一定数に到達次第終了)
・遺伝子研究項目:
〔女性特有の疾患・症状〕 生理不順、PMS(月経前症候群)、冷え性、太りやすさ、しみ、そばかす など
〔食物アレルギー〕 卵、大豆、小麦、牛乳、えび、かに、そば、落花生 など

◆共同研究することで、それぞれの強みを活かします
 『ルナルナ』は、利用者が600万人を超え、生理日・排卵日予測だけに留まらず、近年では妊活のための利用者が増加、妊娠・出産・育児までをサポートする『ルナルナ ファミリー』を提供するなど、女性の幸せや安心して母親になれる社会の実現を目指し、多くの女性の支持を得てきました。
 (株)エバージーンは遺伝子解析サービスを個人向けに提供する当社100%の子会社です。
 本年4月より、先端技術を用いながら、自宅から手軽に利用できる低価格なサービスを実現し、人々の健康意識を高めるきっかけの一つとして注目を集めてきました。国内外の研究者および解析技術者との緊密な連携をとりながら、サービスの向上を図っています。
 “つくば国際臨床薬理クリニック”は、これからの新薬開発に欠かせなくなる疾患のゲノム研究に基づく創薬や、遺伝統計学、ゲノム薬理学、臨床統計学を適用した治験を含む臨床試験などを行う医療機関です。
 現在、院長を務めている鎌谷直之氏は、様々な疾患のゲノム研究やゲノム薬理学研究の成功実績を持っており、34個のNature, Nature Geneticsを含む600以上の英文論文を発表しています。
 『ルナルナ』、(株)エバージーン、“つくば国際臨床薬理クリニック”がそれぞれの強みを活かし、今回の遺伝子研究を行います。

◆女性の健康で幸せな毎日への貢献を目指します
 『ルナルナ』は、既存のサービスに加え、本遺伝子研究の成果を活かし、様々なライフステージの女性に寄り添うサービスとして、女性がより健康で輝く社会、より安心してママになれる社会の実現に貢献します。

ルナルナ <『ルナルナ®』について>
携帯で女性の体調管理が簡単にでき、利用者の生理周期に基づいた様々な健康情報を提供するルナルナシリーズは、生理日・排卵日予測をはじめ、ダイエット・美容などの役立つ情報が充実の『ルナルナ』、妊活・出産・育児までをトータルでサポートする『ルナルナ ファミリー』など、その時々のライフステージにあわせて、すべての女性を応援しています。
●URL : http://pc.lnln.jp/PC/index.html

<医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック について>
つくば国際臨床薬理クリニックは、医療法人社団 薬善会により2010年3月に設立された、臨床研究を目的としたクリニックです。これまでに多くの治験、臨床試験を内外の製薬会社、大学、製薬会社以外の民間企業(食品会社を含む)から受注しており、成功させています。また、個人のゲノム情報を用いた治験と、臨床研究をクリニックの特徴の一つとしています。ゲノム情報に基づいた臨床試験が可能な、日本では数少ないクリニックの一つです。
●URL : http://www.tsukuba-icp.jp/index.html

【鎌谷直之氏プロフィール】
1973年東京大学医学部を卒業
東京大学附属病院、日立製作所日立総合病院、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター 臨床医、研究者
1979年4月-1982年3月 : 米国カリフォルニア州スクリプス研究所研究員
1998年-2008年 : 東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター・センター長
1989年4月-1990年3月 : 米国ミシガン大学内科客員教授
2010年4月-2011年12月 : 理化学研究所ゲノム医科学研究センター・センター長
現職 : (株)スタージェン会長、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター客員教授、公益財団法人痛風財団理事長

【株式会社エバージーン】
●設立年月日 : 平成25年9月5日
●所在地 : 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F
●代表取締役 : 秋田 正倫
●事業内容 : 1.遺伝子解析キットの販売
2.インターネットなどの通信ネットワークを利用したデジタルコンテンツ配信サービス
●URL : http://www.evergene.co.jp

報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報・IR室
TEL: 03-5333-6323  FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp  URL: http://www.mti.co.jp

一般のお客様からのお問い合わせ先
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TEL: 050-2018-0919
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エムティーアイの100%子会社エバージーンが一般消費者向けに9,800円で実施できる、がん遺伝子解析サービス『ディアジーン』をスタート

本ページに記載の『ディアジーン』の遺伝子解析項目は、4月4日(金)発表時点のものです。 項目については予告なく変更する場合があります。 最新の解析項目については 『ディアジーン』 のHPでご確認ください。  (株)エムティーアイが昨年9月に遺伝子解析事業拡大のために設立した100%子会社の(株)エバージーンは、4月4日(金)より、9,800円(税込)で実施できる、がん遺伝子解析サービス『ディアジーン』の提供を開始します。  当社は、女性の健康情報サイト『ルナルナ』をはじめとする、様々なヘルスケアサービスで、もっとも身近で便利な存在のスマートフォンを利用した健康管理を提案し続けてきました。  今回発売する『ディアジーン』では、さらに一歩進んだヘルスケアサービスとして、“高額”かつ“難解”なイメージが強い遺伝子解析サービスを、スマートフォンやPC...
    • 本ページに記載の『ディアジーン』の遺伝子解析項目は、4月4日(金)発表時点のものです。

    • 項目については予告なく変更する場合があります。

    • 最新の解析項目については

『ディアジーン』

    のHPでご確認ください。

 (株)エムティーアイが昨年9月に遺伝子解析事業拡大のために設立した100%子会社の(株)エバージーンは、4月4日(金)より、9,800円(税込)で実施できる、がん遺伝子解析サービス『ディアジーン』の提供を開始します。
 当社は、女性の健康情報サイト『ルナルナ』をはじめとする、様々なヘルスケアサービスで、もっとも身近で便利な存在のスマートフォンを利用した健康管理を提案し続けてきました。
 今回発売する『ディアジーン』では、さらに一歩進んだヘルスケアサービスとして、“高額”かつ“難解”なイメージが強い遺伝子解析サービスを、スマートフォンやPC からWeb を通じて、身近な価格で提供します。
 遺伝子を調べることは、人々の健康意識を変えるきっかけの一つとなります。解析結果から、“病気のなりやすさ”や“体質”の傾向を知ることで、多くの人々が自身の環境や生活習慣の改善を行い、病気の未然ケアにつなげてもらいたいと願っています。

◆遠い存在だった遺伝子解析が一気に身近な存在に…
 近年、遺伝子解析技術がめざましく進化し、短期間で詳細な解析が可能になり、コストも大幅にダウンしました。
 こうした遺伝子情報からみた解析結果は、医療や研究領域のみならず、今やヘルスケア分野でも、様々な場面で活用されています。
 アルコール・タバコ・偏食や運動不足などが、がんや生活習慣病と深い関わりを持つといわれています。
 こうした生活習慣が関係する病気に関する遺伝子解析を人々が身近に実施できるようになれば、その結果を知ることで健康意識を高め、健康で充実した日々を過ごすための様々な改善活動を始めるきっかけに役立つのでは…との思いから、本サービスの提供を開始します。
 そしてモバイルコンテンツ企業として、人々が継続して実践できる、新たな健康管理サービスを、モバイルを通じて提案していきたいと考えています。

◆9,800円で実施できる、がん遺伝子解析サービス『ディアジーン』解析結果画面
 『ディアジーン』は、がんや生活習慣病、体質などに関係する遺伝子を解析し、スマートフォンやPCなどからWebを通じて結果をお知らせする、遺伝子解析サービスです。遺伝的特徴から、どんな病気になりやすいタイプなのかという傾向とリスクが分かります。
 「胃がん」「肺がん」「食道がん」などを含む8種類のがん遺伝子解析キットを基本コースとし、9,800円(税込)という、誰もが実施しやすい価格にこだわりました。
 さらに基本コースに、生活習慣病や体質などを加えた計27種類の、がん+生活習慣病遺伝子解析キットを29,800円(税込)で提供します。

◎解析結果は、病気と関連していると言われている遺伝子の特徴(遺伝子型)を調べ、その特徴をもつ集団における平均的な“病気のなりやすさ”を算出します。
◎病気の概要や初期症状などの細かな情報に加え、日本人の平均発症率が明らかになっている場合には、遺伝子タイプからみた発症率の提供も行っていきます。
◎本遺伝子解析に関する疑問・不安などに対する専用の問い合わせ先を設け、利用者の事前事後のケアにあたります。

※遺伝情報の取り扱いにあたっては、経済産業省が定める「経済産業分野のうち個人遺伝情報を用いた事業分野における個人情報ガイドライン」をはじめ、各種ガイドラインや基準、法令を順守しています。

◆信頼性の高い実績ある解析システムを採用
 『ディアジーン』では、世界中の研究者から高い評価を得ている遺伝子解析のパイオニア、米国のアフィメトリクス社製の解析システムを採用しています。同社のシステムを利用して、直接一般消費者へがん遺伝子解析サービスをお届けするのは、日本では『ディアジーン』が初めてです。一度に多くの検体を同時に自動分析できる同社の画期的な技術で、高精度な遺伝子情報を得ることができます。
 本サービスの委託先である、国内の遺伝子検査専門会社がこの作業を行い、得られた遺伝子情報を最新の研究論文と照らし合わせて解析結果を出します。
 遺伝子研究分野は今後ますます発展していくため、新たな知見が得られた際には、その時点で信頼性の高い研究論文をもとに、解析方法をアップデートします。そして、これまでに『ディアジーン』の遺伝子解析サービスを受けた利用者にも、最新の知見による解析結果を提供します。

◆人々がスマートフォンで楽しく実践できる、新たな健康管理サービスを創造していきます。
 どのような病気になりやすいタイプなのかという傾向を理解した上で、スマートフォンで効率的にできる健康管理サービスを利用したり、個人別の効果的なアドバイスを受けたりすることで、今までなかなか続けられなかった生活習慣の改善を、多くの人々に楽しく実践してもらいたいと願っています。
 そして、長年多くのモバイルコンテンツを開発してきた当社の技術を駆使し、将来的には人々が生活習慣の改善や健康管理を行うために役立つモバイルサービスを、次々と提供していきたいと考えています。

◆遺伝子解析項目
① がん遺伝子解析キット : 通常価格9,800円(税込)
胃がん、肺がん、食道がん、大腸がん(直腸・結腸含む)、腎臓がん(腎がん) 、膀胱がん、前立腺がん、上咽頭がん (計8種類)
② がん+生活習慣病遺伝子解析キット : 通常価格29,800円(税込)
上記8種類のがんに加え、2型糖尿病、心筋梗塞、LDLコレステロールレベル、骨粗しょう症、加齢黄斑変性、脳梗塞、胆石、原発性胆汁性肝硬変、尿路結石症、痛風、速筋・遅筋の発達、睡眠時間、アルコール、ニコチン、カフェイン代謝、カフェイン過敏症、アレルギー鼻炎・喘息、喘息、円形脱毛症(計27種類)
※採取した試料の状態によって、一部の結果が得られない可能性があります。また、予告なしで項目が変更される場合があります。 

<キット購入から結果報告までの流れ>解析キット画像
◆解析キット購入 : Webサイトで会員登録をして購入すると、解析キットが届きます。(https://www.deargene.jp/)
◆採取 : 送られてきた解析キットの採取容器に唾液を少量入れます。
◆返送 : 当社指定の宅配便で試料を発送します。
~ 解析 ~
◆結果閲覧 : 解析終了メールが届いたら、Webサイトにアクセスして個人IDとパスワードでログインし、コードを入力して結果を閲覧します。

  • ~ “オープン記念割引キャンペーン”を実施 ~
  • 4/4(金)~4/8(火)までの5 日間限定で、「がん+生活習慣病遺伝子解析キット」
  • 通常価格29,800円(税込)を、19,800円(税込)で販売します。
  • ※詳細は、『DearGene』のWebサイトをご覧ください。https://www.deargene.jp/

※『ディアジーン』の遺伝子解析で分かるのは、あくまでも遺伝子だけをみたときの、同じ遺伝子タイプを持つ人々における平均的な発症リスクです。病気になりやすいかどうかという「体質」にすぎず、今病気になっているかを調べるわけではありません。
※本サービスでは、家族性の病気に関係する遺伝子の解析は行っていません。乳がん・卵巣がんなどは、遺伝的要因の強いタイプがあり、「家族性乳がん」「家族性卵巣がん」のように呼ばれています。このような病気は、少数の影響力の強い遺伝子が確認されており、解析結果が診断に近い性質をもちます。このような影響力の強い遺伝子は、『ディアジーン』では解析対象としていません。
※遺伝情報は匿名化して厳重に管理し、分析データとして集積します。また、遺伝情報は匿名化された統計情報とした上で、研究または本サービスの品質向上の検討のためなどの目的で、株式会社エムティーアイおよび国内外の研究機関を含む第三者に提供されることがあります。

【 株式会社エバージーン 会社概要 】
・商号 : 株式会社エバージーン (EverGene Ltd.)
・所在地 : 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F
・代表取締役 : 秋田 正倫
・設立年月日 : 平成25年9月5日
・主な事業内容 : 1.遺伝子解析キットの販売 2.インターネットなどの通信ネットワークを利用したデジタルコンテンツ配信サービス
・資本金 : 4,000万円
・URL : http://www.evergene.co.jp

 

報道関係の方からのお問い合わせ先
株式会社エムティーアイ 広報・IR室
TEL: 03-5333-6323  FAX: 03-3320-0189
E-mail: mtipr@mti.co.jp  URL: http://www.mti.co.jp

一般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社エバージーン
TEL : 050-2018-0919
E-mail: evergene@cc.mti.co.jp

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