2022年度グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

 昨年度の『CARADA健診サポート』、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に続き、当社の2つのサービスが2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。  ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』が、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰するロングライフデザイン賞を、交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』がグッドデザイン賞を受賞しました。  そこで、各事業担当者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。 『ルナルナ』担当者インタビュー 女性の健康情報サービス『ルナルナ』とは 「生理日管理ツール」として、2000年に携帯電話(ガラケー)向けサービスとして誕生しました。2010年にはスマートフォンアプリに対応し、2022年2月現在で累計1800万DLを突破するなど、デジタル生理日管理ツールのパイオニアとして多くの女性の方にご利用いただいているサービスです。 現在は「女性の健康情報サービス」として、基礎知識の提供から独自のアルゴリズムでの排卵日予測に加え、婦人科施設検索、婦人科受診サポート「ルナルナ...

 昨年度の『CARADA健診サポート』、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に続き、当社の2つのサービスが2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

 ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』が、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰するロングライフデザイン賞を、交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』がグッドデザイン賞を受賞しました。
 そこで、各事業担当者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。

『ルナルナ』担当者インタビュー

女性の健康情報サービス『ルナルナ』とは

「生理日管理ツール」として、2000年に携帯電話(ガラケー)向けサービスとして誕生しました。2010年にはスマートフォンアプリに対応し、2022年2月現在で累計1800万DLを突破するなど、デジタル生理日管理ツールのパイオニアとして多くの女性の方にご利用いただいているサービスです。
現在は「女性の健康情報サービス」として、基礎知識の提供から独自のアルゴリズムでの排卵日予測に加え、婦人科施設検索、婦人科受診サポート「ルナルナ メディコ」やピル服薬管理などの機能も搭載し、ユーザーと婦人科医療をシームレスにつなげるべくサービスへと拡張しております。
また、姉妹サービスに、基礎体温管理に特化した「ルナルナ 体温ノート」、妊娠育児向け「ルナルナ ベビー」、低用量ピルのオンライン処方「ルナルナ おくすり便」があります。

サービスにかける想い

ルナルナは「すべての女性に寄り添い 社会の変化を後押しすることで、女性の幸せの実現に貢献する」をミッションとし、初潮から閉経までの間、女性ホルモンバランスの変化で起きる様々な不快感、不便さや不安を、ユーザーのライフスタイルの変化にあわせて、どのようにサポートできるかを常に考え、サービスを企画開発しています。
近年では、多くの女性がアクティブに利用するユーザー基盤と蓄積したビックデータを活用して、大学研究機関との共同研究への参画したり、女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し、年齢や性別を問わず社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト「FEMCATIONプロジェクト」を立ち上げるなど、個々の女性だけでなく、社会全体に還元できる取り組みも実施しています。
このようなルナルナの取り組みやサービスでの体験を通じ、多くの女性が自身のカラダを見つめ直し変化に気づきやすくなることで、より生きやすく・暮らしやすく・働きやすくなること、また男性もふくめて社会全体が女性のカラダとココロの変化に寄り添いやすい環境となるよう、今後も多くの方の声に耳を傾け、より良いサービスを提供すべく努力して参ります。

デザインのポイント

『ルナルナ』は、女性の健康情報サービスとして、フィーチャーフォンから20年以上に渡り、携帯端末の進化や社会のニーズなどに合わせながら、お客様が温かさや親しみを感じられるデザイン性を維持してきました。誰もが「自分のためのデザイン」だと感じられ、より良い生活を手助けするツールであり続けるために、日々お客様からの声をもとに、多様化する女性のお悩みや、長い人生のなかで変化していくライフステージに対応できるUIデザインを心がけています。

(担当デザイナー:+Design部 三ヶ尻 麻紀、井上 彩)

『乗換MAPナビ』サービス担当者インタビュー

交通総合ナビゲーションアプリ『乗換MAPナビ』とは

目的地を指定するだけで、徒歩、電車、バス、その他交通機関を組み合わせ、最適なルートをまとめて提案する、交通情報総合ナビゲーションアプリです。

リアルタイム更新システムにより、渋滞遅延や迂回情報などの運行情報や交通情報も即時反映し、安心で快適な移動体験を提供します。

サービスにかける想い

近年、MaaS(Mobility as a Service)のニーズが高まり、人の移動を支えるナビゲーションサービスの重要性が増しています。

地域住民や旅行者の移動に対応した複数の交通サービスを最適に組み合わせたルート提案や、緊急時の医療施設情報、災害時の避難ルートなど、交通以外のサービスと連携し、それらの情報を移動中のユーザーにもリアルタイムでお知らせすることで適切なナビゲートを行える即応性も必須となっています。

『乗換MAPナビ』はそうした多様化する交通ニーズに応え、ユーザーに快適・安全な移動体験を提供する事を目指しています。

デザインのポイント

交通手段の発展に伴いMaaS(Mobility as a Service)のニーズが高まりを見せる中、従来の乗換案内はもちろん、ドアtoドアの一括検索や周辺検索、カーナビ、避難所検索など、交通系サービスの機能は多様化しています。『乗換MAPナビ』はそれら全てを内包しながら、どの機能も迷わず適切なタイミングで使えるよう、情報設計や視認性を特に注意しデザインしています。今回の受賞におきましても、そうした見やすさ・使いやすさを高く評価頂きました。

(担当デザイナー:+Design部 近藤 和宏、中野 景、山田竜也)

+Design部 インタビュー

受賞にあたって

+Design部ではデザイン品質向上活動の一環として、3年に渡り毎年グッドデザイン賞へのエントリーを推進してまいりました。本年度も2つのサービスで受賞することができたことを喜ばしく感じております。

特に『ルナルナ』におきましては、ロングライフデザイン賞という大変栄誉ある賞をいただくことができました。同サービスはフィーチャーフォン時代から、女性の健康を支えるためのサービスとして、デザイン面でも数多の改善を繰り返し、現在に至っております。

また、同時受賞となった『乗換MAPナビ』につきましても、多様化する交通サービスへのニーズを網羅しながらも見やすさ・使いやすさに配慮し、審査員からもデザインの品質について高評価をいただきました。関係部門の方やデザイナー達の日々の努力、そしてご愛顧いただいているユーザーの皆様のご支援があったからこそ成し得た成果であると心より感謝いたします。これからもエムティーアイの+Design部は、お客様の生活をより良くするサービスの制作に取り組んでまいります。

(上席執行役員/ +Design部 部長 高木 康憲)

2022年度グッドデザイン賞受賞祝賀会に登壇しました

 今年度のグッドデザイン賞を祝う場として、11月1日(火)に、2022年度グッドデザイン賞受賞祝賀会が開催され、当社のデザイン部門である+Design部が出席しました。
 祝賀会では、+Design部 部長の高木 康憲が登壇し、『ルナルナ』にてロングライフデザイン賞を受賞したことについてスピーチを行いました。

 スピーチでは、受賞の喜びや、関係者への感謝をはじめ、『ルナルナ』というサービスが長い年月をかけてユーザーに愛されてきた背景や、世の中の変化に合わせてデザイン面がどのように変遷してきたかを語りました。

 

※ルナルナは、株式会社エムティーアイの登録商標です。

2021年度グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

昨年度の『3D雨雲ウォッチ』『母子モ』に続き、当社が企画・開発した生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』と、当社のグループ会社である株式会社ソラミチシステムが企画・開発したクラウド電子薬歴『CARADA...

昨年度の『3D雨雲ウォッチ』『母子モ』に続き、当社が企画・開発した生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』と、当社のグループ会社である株式会社ソラミチシステムが企画・開発したクラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』が、2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
 そこで、各事業責任者にサービスにかける想いと、サービスのデザインを手掛ける+Design(プラスデザイン)部に受賞ポイントとなったデザインへのこだわりを聞きました。

『CARADA健診サポート』サービス担当者インタビュー

生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』とは

 生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートサービスです。
 『CARADA健診サポート』に対応する健診機関にて受診した生活者は、健康診断結果をアプリから簡単に確認したり、各項目の検査結果の数値も経年変化でグラフ表示され、分かりやすく把握することができます。
 また、健康診断の予約からオプション検査の申し込み、問診票への回答、診断結果に対する健診機関への相談まで、健康診断受診前から受診後、二次検査までサポートし、生活者はアプリひとつで、スムーズに健康診断を受けることが可能です。※1

サービスにかける想い

 「健康」は人生を豊かにするうえで大事な要素のひとつですが、自分や身近な人が病気にかかったり身体に不調を感じるまで、なかなかそのありがたみには気づきにくいものです。
 「健康」について考える重要な機会となるのが「健康診断」というタイミングです。『CARADA健診サポート』を通じて健康診断の結果を振り返ることで、自身の身体や生活習慣について見直すきっかけになればと考えています。
 今後は、健康診断の予約や問診票への回答、結果の活用サービスなどをさらに使いやすく強化していきます。また、一部機能はアプリだけでなくWebブラウザでも提供し、スマートフォンを持っていない方など、より多くの方に利用いただけることを目指しています。

デザインのポイント

 『CARADA健診サポート』は、健康診断に対してユーザーが抱く課題を「手間なく」「迷いなく」解決できることをコンセプトにデザインしています。
 アンケートやインタビューから体験を深掘りし、ユーザーテストを繰り返しながら、年代や性別などを問わず全てのユーザーがアプリを起動してすぐに知りたい情報にたどりつける設計、次のアクションに迷わない操作性を実現しました。

『CARADA 電子薬歴 Solamichi』担当者インタビュー

クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』とは

 『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムです。
 薬剤師の業務を支援するサービスとして、処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能や、処方データと過去の指導履歴から服薬指導と薬歴記載をサポートする「指導ナビ(特許取得済)」などを搭載しています。
 クラウド型システムにより場所や時間を選ばずに薬歴の作成ができるため、薬剤師の業務効率化と薬局のサービス向上をサポートします。

サービスにかける想い

 私たちは、医療現場の課題に向き合い、ICTの力で医療を支援し、患者も医療従事者も安心できる「日本の医療プラットフォーム」の実現を目指しています。『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は単純な記録のための薬歴システムではありません。薬剤師がこれまで以上に医療現場で活躍するためのサポートを行っています。
 例えば、特許を取得している「指導ナビ」では、処方薬の薬効や副作用など薬剤師が患者に伝える内容を薬歴側から提案することが可能です。薬剤師の業務効率化を図り、患者と向き合う時間を増やすことで地域のみなさまに愛される薬局づくりを応援します。
 今後は、エムティーアイグループが提供するさまざまなヘルスケアサービスとつながることで、日本の医療を支えるサービスとなることを目指します。

デザインのポイント

 『CARADA電子薬歴Solamichi』には、薬局の課題を解決する機能が数多く盛り込まれています。薬剤師がそれらの機能を快適に使えるよう、サービス担当者や薬剤師への確認を繰り返し、細部までに気を配ってデザインしてきました。
 特に力をいれたのは、メインの薬歴画面です。膨大な情報を1画面に収めながらも見やすさを損なわず、薬剤師が今まで活用して慣れている紙のオペレーションと同じ体験を実現することを追求しました。

+Design部 インタビュー

受賞にあたって

 本年度も新たに2つのサービスでグッドデザイン賞を受賞できたことを、デザイン担当部門として大変喜ばしく受け止めています。
 今回はいずれのサービスも当社グループの注力事業であるヘルスケア関連サービスですが、健診機関と薬局という新たなステージでのチャレンジとなり、+Design部はサービス立ち上げ当初から事業の学習、デザインの検討に力を注いできました。
 日々の生活で直接触れる機会の少ない現場の課題をデザインの力で解決するには、徹底的なユーザー目線や、課題解決アプローチの具体化といった、高度な技術とセンスが要求されます。今回の受賞も、関係各部門の協力はもとより、担当したデザイナー達のたゆまぬ努力の成果と考えています。
 これからも私たち+Design部は、生活を豊かにするサービスのデザイン制作に邁進していきます。

(上席執行役員/ +Design部 部長 高木 康憲)

 

※1:健診機関によって提供するサービス内容が異なります。

※CARADAは、株式会社エムティーアイの商標または登録商標です。

 

各サービスの詳細について

生活者と健診機関をつなぐ健診の総合サポートアプリ『CARADA健診サポート』

https://www.carada.jp/kenshin-clinic/jushinsha/

 

クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』

https://bit.ly/solamichi_GDaward_20211020

 

グッドデザイン賞 受賞サービス 担当者インタビュー

 (株)エムティーアイが企画・開発したゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』と、母子手帳アプリ『母子モ』は、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。...

 (株)エムティーアイが企画・開発したゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』と、母子手帳アプリ『母子モ』は、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
 今回、『3D雨雲ウォッチ』と『母子モ』に加え、2018年度グッドデザイン賞を受賞したクリニック向け経営分析サービス『CLINIC BOARD』の事業担当者から、サービスにかける想い、そして、当社のデザイン部に聞いた、デザインのこだわりやメッセージを紹介します。

 

デザインチーム 責任者インタビュー

 

受賞にあたって

グッドデザイン賞は日本で唯一の総合的デザイン評価として、歴史と権威ある賞であり、今回このような名誉ある賞を受賞できたことは大変光栄に思います。 そして見た目のデザインの重要性は勿論のこと、サービス自体の価値が認められなければ、受賞は叶いません。その意味において、今回の受賞は、携わった全ての方々の尽力の賜物であり、そのことを一番誇りに思います。 今回の受賞で弊社のサービスに興味をお持ち頂いた皆様の生活を豊かにするお手伝いが出来れば、デザインの責任者として、これ以上の幸せはありません。

受賞までの経緯

弊社はフィーチャーフォン時代よりサービスを提供しておりますが、その頃からデザインに力を入れています。そして、時代がスマートフォンへと移行し、これまで以上にサービスにおけるデザインやユーザーインターフェースが重視される世の中となりました。とりわけコンテンツのリッチ化に伴うデザインでの表現力向上は、今後、最も重要な要因の一つであり、弊社ではサービスのデザインの品質向上に向けて、これまで様々な取組みを行っています。 一口にデザインといっても、皆様が先ずは思い浮かべる見た目のグラフィックだけではなく、ユーザーインターフェース、フロントエンド、UXプロセス※など、現代のデザインは様々な要素を必要に応じて使いこなした上に存在する、それぞれ非常に専門性が強い分野の集合体と言えます。 そして、デザインは成果の数値化が非常に難しい分野です。それ故に「我々のデザインは、ユーザーにとって価値あるものになっているのか?」を常に自らに問いかけながらサービス作りに関わっています。 そのようななかで、2019年にデザインからの価値提供の正しさの立証に向けて、部内で「デザイン評価を獲得へ」の活動を加速させました。その結果、今回の「グッドデザイン賞」受賞という形で結実するに至り、これまでの我々の取り組みに対しての大きな自信に繋がりました。

今後に向けて

今回の受賞は大変光栄であり、我々はこの結果に満足せず、弊社が提供する「世の中を、一歩先へ。」を体現する様々なサービスが皆様にとって価値ある優れたサービスとなれるようデザインから最大限の貢献を目指し日々弛まぬ努力を続けてまいります。

 

※ユーザーインターフェース:コンピュータシステムあるいはコンピュータプログラムと人間(ユーザー)との間で情報をやり取りするための方法、操作、表示といった仕組みの総称
フロントエンド:WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分
UXプロセス:ユーザー体験を高めるためにユーザーからの評価を参考に何度もプロダクトの修正・最適化を行う工程

 

『3D雨雲ウォッチ』サービス担当者インタビュー

 

ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』とは

最先端の気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」※のデータを用いて、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨発生の可能性を予測し、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせするサービスです。今後は、局地的豪雨など突発的な気象災害による被害を減らすことを目指しています。 ※「フェーズドアレイ気象レーダ」の予測範囲(関東・関西の一部地域)外については、「気象庁Cバンドレーダー」のデータを利用しています。

サービスにかける想い

予報技術の進化により、気象予報の精度は年々高くなっていますが、その一方で、気象災害による被害がゼロになっているかというと、残念ながらそうではないのが現実です。 毎年のように耳にする、ゲリラ豪雨による人命にかかわる被害に対し、気象精度の向上はもちろんのこと、利用者が危機感を自分事として瞬時に把握することが出来る情報配信が重要と感じていました。どれだけ危険な雨雲が上空に発生しているのかを恐怖を持って直感的に感じ、すぐさま回避行動につなげてもらうような情報を作成し、配信しようと決意し立ち上げたのが、この『3D雨雲ウォッチ』です。 これからも気象災害による被害に遭う方を少なくするため、そして安全な生活を送れるように、様々な研究機関とも協力しながら情報量や精度の向上に努めていきます。

デザインチームより

画面内の対象物に3D表現を用いることで、様々な角度から情報の確認ができるだけでなく、自由度の高い操作性を実現しました。また、色の変化で危険度を表現し、直感的に危険を察知できるようにデザインを工夫しています。これは、ユーザーの現在地に配置されるアバターのレインコートの色にも反映しており、ピンポイントでの危険度の確認に効果を発揮します。ぜひダウンロードして『3D雨雲ウォッチ』の最先端の世界を体感してみてください。

 

母子手帳アプリ『母子モ』サービス担当者インタビュー

 

母子手帳アプリ『母子モ』とは

母子健康手帳の記録から地域の情報配信までを、スマートフォンで簡単にサポートする母子手帳アプリです。妊娠週数や子どもの月齢に応じた、自治体からの子育て支援情報を確認できる機能や、子どもの予防接種の自動スケジューリング機能などの、子育て世帯へのサポートだけでなく、子育てしやすいまちづくりへの貢献が評価され、2015年のサービス開始以来、全国320を超える自治体(2020年11月時点)で採用され、ご利用いただいています。

サービスにかける想いと『母子モ』が目指すこと

母子手帳アプリ『母子モ』は、女性の健康情報サービス『ルナルナ』を活用して妊娠されたユーザーの、妊娠中や出産後は体調や環境の変化が大きく、不安や不便を感じるといった声から生まれたサービスです。インターネットやSNSが発達した現代だからこそ、自治体などの信頼できる情報を最適な時期に届けることによって、保護者の手間を減らしつつ、安心感が得られるアプリになればとの想いから、開発しました。今後は、自治体や医療機関のサービスが、アプリを通じて簡単便利に利用できる新たな機能を開発し提供することで、新たな生活様式にも対応した、安心・安全な子育て支援ができる社会の構築を目指しています。

デザインチームより

『母子モ』は、そのサービスの特性上、公共性の高さを重要視しています。いつでも・どこでも・誰でも使えるように、アクセシビリティ、ユーザービリティの確保に注力し、子育ての多くの悩みを解決できるようにデザインしました。これからも、子育てを頑張る皆様に寄り添えるデザインであり続けます。

 

※アクセシビリティ:情報やサービスへのアクセスのしやすさ
ユーザービリティ:ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い

 

『CLINIC BOARD』サービス担当者インタビュー

 

経営分析サービス『CLINIC BOARD』とは

クリニック(診療所)向けの経営分析・PRM(ペイシェント リレーションシップ マネジメント)※支援システムです。これまで診療報酬請求以外で使われてこなかったオンライン請求用のレセプトファイルをアップロードするだけで、医業収益や患者来院状況(リピート数や新規、年代別来院数など)などから、自動で経営状況の分析が可能です。また、条件を設定し患者の来院履歴を可視化することで、定期的な通院を中断している患者の自動抽出が可能となるため、来院誘導などのフォローが実施でき、患者数の減少に悩むクリニックをサポートしています。

サービスにかける想い

電子カルテ・レセプトコンピューターにも集計機能はありますが、確認したい項目ごとに設定をする必要や、集計しても結果が表形式のため月次や年次での視覚的な比較が難しいことが多くあります。そのため、医師は診療後の空き時間に自身でエクセルなどにデータを入れ込み、グラフ作成をするなど手間をかけて自院の状況を可視化しているケースが多いのが現状です。
診療だけでなく、様々な役割を担う多忙な開業医の先生に対して、経営指標についてはいつでもどこでも簡単に確認できる状態にしておくことで、これまで以上に診療に集中することができ、結果としてクリニック経営の「全体最適化」に貢献できればと考えています。そのため経営管理ツールとしてはシンプルな画面構成やグラフィカルな表現にこだわり、より簡便なUI/UXを目指しています。

 

各サービスの詳細はこちらから

 

ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』

URL:https://pawr.life-ranger.jp/

 

母子手帳アプリ『母子モ』

URL:https://www.mchh.jp/login

 

経営分析サービス『CLINIC BOARD

URL:https://clinicboard.jp/

コロナ禍に考える。公認心理師が教える不安との付き合い方

   女性の健康情報サービス『ルナルナ』では国立成育医療研究センターと共同で、ルナルナユーザーに「新型コロナウイルス感染症に関する不安」についての調査を実施しました。  今回の調査では、約8割の人が「自分が家族に感染させること」、7割以上の人が「外出時に自分が感染すること」、「新型コロナウイルスがいつ収束するかわからないこと」、また4割の人は「収入が減る・なくなること」と回答しており、感染リスクだけでなく様々な不安を感じていることがわかります。 この結果を受けて、不安な気持ちと上手につきあう方法について国立成育医療研究センターの公認心理師である三瓶舞紀子先生からのアドバイスを紹介します。     ■今回アドバイスをくれる先生 国立成育医療研究センター...

 

 女性の健康情報サービス『ルナルナ』では国立成育医療研究センターと共同で、ルナルナユーザーに「新型コロナウイルス感染症に関する不安」についての調査を実施しました。
 今回の調査では、約8割の人が「自分が家族に感染させること」、7割以上の人が「外出時に自分が感染すること」、「新型コロナウイルスがいつ収束するかわからないこと」、また4割の人は「収入が減る・なくなること」と回答しており、感染リスクだけでなく様々な不安を感じていることがわかります。

この結果を受けて、不安な気持ちと上手につきあう方法について国立成育医療研究センターの公認心理師である三瓶舞紀子先生からのアドバイスを紹介します。

 

 

■今回アドバイスをくれる先生

国立成育医療研究センター 社会学研究部

公認心理師 REBT (Rational Emotive Behavior Therapy) 心理士 三瓶舞紀子 先生

「不安」は適切な行動をとるための大事なバロメーター

 調査結果より、私たちはさまざまな不安を感じていることがわかりました。
 「知らない間に家族に感染させてしまったら」という感染の不安、「この先、生活レベルを維持していけるのだろうか」という経済的不安、「将来の見通しを立てられない」という不確実性への不安などを、多くの方が感じているようです。また、不安な状態が続くと気分が落ち込んで集中しづらく、やる気がでにくくなることもあるかもしれません。
 一方で、あなたのその不安は、なくしたほうがいい感情かというとそうではありません。不安によって危険を回避しようとしたり、不安があるときにあなたの活動を制限したりするのは、日常とは異なる状況の中で、人間のこころに備わった、自分自身を防御するための反応ともいえます。
 皆さんの「不安」は、生命や生活の維持のために必要な行動をとらせてくれる大切な感情なのです。

「不安」が適切な行動の妨げになるとき

 皆さんが感じる不安に呼応して感染防止や生活維持の可能性を高める行動、今あなたができる最善の行動をとることができているのであれば、皆さんの「不安」は適切に働いているといえます。
 しかしながら、「不安」があなたの考える最善の行動を妨げてしまうことがあります。
 例えば、「仕事を失ったらどうしよう」と強く不安に思うあまり、かえって仕事に集中できずにミスを繰り返してしまうとしたら、どうでしょうか。また、「不安」を感じることが不快だからと、不安を感じるような情報を徹底的に避け、適切な情報が得られていないために感染防止対策をとれず感染してしまったとしたらどうでしょうか。いずれも本末転倒ですね。
 前者は、「すぐにでも自分は解雇されてそのあと仕事が見つからずに家賃も払えなくなって住むところも失い、食べるにもことかくようになったら」など極端に悲観的な推測をしており、後者は「世間が騒ぎすぎているだけで簡単に感染しないし感染しても自分は大丈夫」など極端に楽観的な推測をしている、と考えられます。自分は望ましい行動がとれなくなっているなと感じている時、たいていは上記のように一つの考え方にとらわれていることが多いのです。

「不安」が弱すぎたり強すぎたりするときは、考え方を変えてみる

 このような時は、「最高」、「最悪」、「もっともありそう」の未来を想像して、それらを書き出すことによって、一つの考えにとらわれないようにしてみましょう。
 例えば、契約更新を前にしたある派遣社員の方が「2か月後の更新ができなかったらどうしよう」という不安を感じたとします。
 「最悪どうなりそう?」「最高でどうなりそう?」「もっともありそうな状況は?」と3つの問いの答えを考えてみます。

最高
何ごともなく契約更新。そのあとも安泰でいられる。

もっともありそう 
契約を打ち切られる可能性は50%。もし打ち切られても、やや条件の悪いところであれば契約はでき、当面の生活費はなんとか稼ぐことができる。

最悪
契約打ち切られる。その後も仕事が見つからず、貯金もなくなり、家賃が払えずに住む場所も失い、食べるものにも困るようになる。

考え方を変えると気持ちが変わる

 「最高」の考え方にとらわれてしまうと契約更新のための努力ができなくなってしまうかもしれません。
 「最悪」の考え方にとらわれてしまうと強い不安で仕事に集中できなくなり、かえって契約更新のチャンスを逃してしまうかもしれません。
 「もっともありそう」の考え方なら、契約更新のための努力をしたり、もし契約打ち切りになった場合に備えた情報収集や資格取得の勉強をしようと思えたりするかもしれません。
 強い感情があなたの適切な行動の妨げになっている時は、考え方を変えると強すぎる感情が和らぎ、そうすることでより適切な行動をとりやすくなります。不安が強すぎたり、現実から目をそらしてしまっていると感じた時には、ぜひ試してみてください。

 

調査実施期間:2020年5月14日〜6月14日/7585人回答

調査対象:『ルナルナ』と国立成育医療研究センターが実施している、ユーザー参加型研究に参加中の女性

 

★こちらのコラムは、女性の健康情報サービス『ルナルナ』内でもユーザー向けに公開しています。

 全文はこちら:https://pc.lnln.jp/article/mtihp-0003935-html

 

 

『ルナルナ』からのお知らせ

『ルナルナ』と国立成育医療研究センターは、アプリを用いた女性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖の健康)とこころの健康及び社会的リスク要因に関する共同研究を行っています。
近年、働く女性は増加し勤務形態の多様化が進んできましたが、女性がおかれた社会経済的状況がこころやからだの健康に与える影響については、まだあまり多くは知られていません。このため、本研究では女性のおかれた社会経済的状況が、こころの健康を通して、月経不順や妊娠にどのような影響を与えるかを調べ、女性が活躍し子どもを産みやすい社会を作っていくために何が必要なのかを考えます。

研究の詳細はこちら(現在は第二弾「ユーザー参加型研究」を実施中です):https://mti.asia/?p=24863

本研究に参加中の方は、アンケート実施期間中『ルナルナ』アプリ内の「お知らせ」にて、ルナルナラボのアンケートをご確認いただけます。