バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)所属選手への調査で6割以上が月経随伴症状による競技への影響を感じていることが判明

 株式会社エムティーアイ(以下、当社)が運営する女性の健康情報サービス『ルナルナ』とスポーツチームをサポートするコンディションノート『Atleta(アトレータ)』は、バスケットボール女子日本リーグ(以下、Wリーグ)が競技引退後も続く人生で、地域や社会に力強く貢献する女性を育てる目的に、現役時代から社会との接点を作り、必要とされるスキルやマインドセットを学ぶ機会として本年度より定期的に開催する「Wリーグアカデミー」の第1回目の取組みとして、選手を対象に「女性特有の症状における健康課題に関する実態調査」を実施し、産婦人科医によるFEMCATION※1セミナー「女性のカラダの知識講座」を2022年9月30日(金)に開催します。  本実態調査では、6割以上の選手が月経随伴症状※2により競技に影響があると回答しており、無月経※3の経験がある選手が2割以上いましたが、そのうち6割以上の選手が医療機関を受診していないことが分かりました。このような背景を受け、産婦人科専門医の高尾美穂先生を講師に迎えFEMCATIONセミナーを実施し、女性のカラダの仕組みや月経による心身の揺らぎ、女性特有の健康課題などについて学び、正しい知識の定着や理解促進を図ることで、選手たちがより安心して競技に励み、高いパフォーマンスを発揮できる環境づくりを目指します。 ◆Wリーグ選手の6割以上が月経随伴症状により競技に影響があると回答!  Wリーグ全14チームの選手を対象に「女性特有の症状における健康課題に関する実態調査」を実施しました。  月経随伴症状の有無について聞くと、「毎回感じる」39.8%、「たまに感じる」45.8%を合わせると、85%以上の選手が何らかの月経随伴症状を抱えていることが分かります。  月経随伴症状が競技のどのような面に影響するかを聞いたところ、最も多い回答が「練習中の運動量・パフォーマンス」48.2%、次いで「影響はない」34.8%、「競技への意欲」34.0%となりました。  また、月経随伴症状の影響がない時期のパフォーマンスを100%とした場合、月経随伴症状の影響がある時の競技のパフォーマンスが何%となるか聞いたところ、100%のパフォーマンスが出せているとの回答は4.4%にとどまり、最も多い回答は「70%」35.9%、次いで「80%」25.0%となり、練習や競技に影響が出ていると感じている選手がいることがうかがえます。 ◆月経随伴症状への対処方法は「市販薬の服用」が半数以上となった一方で、「我慢する・何もしない」も2割弱に    次に、月経随伴症状の対処法について聞くと、最も多い回答は「市販薬を服用する」54.6%、次いで「身体を温める」24.1%、「ピルを服薬する(処方薬)」14.2%となりました。一方で、「我慢する・何もしない」と答えた人が18.4%おり、症状があっても対処をしていない人が2割弱いることが分かりました。  「我慢する・何もしない」と答えた人にその理由を聞くと、「我慢できる範囲の症状だから」が76.9%となりましたが、日常生活や競技に支障が出る場合には我慢せずに婦人科を受診し、相談することが大切です。また、「対処方法がわからないから」15.4%、「医療機関に行く時間がないから」7.7%との回答もあり、周囲からのサポートが無いことや時間的に余裕が無いことが、未受診につながっていることがうかがえます。 ◆女子アスリート特有のリスクに関する認知は約1割。無月経でも、約6割は医療機関を受診していないことが判明!  続いて、激しいトレーニングにより生じ、トップレベルから学生まで、競技に励む女子アスリートが悩まされる、エネルギー不足、無月経、骨粗しょう症を指す「三主徴」についての理解度について聞くと、「言葉も意味も理解している」と答えた人は10.3%にとどまり、「言葉は知っているが意味まではわからない」24.9%、「全く知らない」64.9%という結果となりました。女子アスリートの「三主徴」は月経や骨に対してのみならず、身体の発達や成長などにも影響を及ぼすと言われています。また、エネルギー不足は競技のパフォーマンス低下にもつながるので、アスリートは自身の健康のため、そして、エネルギー不足を回避するという観点からも、体調をしっかり管理することが大切です。  さらに、「三主徴」のうち、無月経の経験について「ある」と答えた人が22.7%おり、その際、医療機関を受診していない人が63.2%いることが分かりました。受診しなかった理由を尋ねると、最も多い回答は「放っておいてもそのうち月経が来ると思っているから」66.7%、次いで「医療機関に行く必要がないと思っていたから」25.0%、「医療機関に行く時間がないから」20.8%となりました。無月経は、婦人科系の疾患などが隠れている可能性もありますので、放置せずに婦人科を受診することをおすすめします。  また、選手に対して月経など女性の健康に関するどのようなサポートや配慮があればいいと思うかを自由回答で聞いたところ、「知識を学べる場があると良いと思う」「ヘッドコーチも含めた周りの理解」「ピルの使用についてチームや周りが理解を深めていてくれるといいと思う」など、知識を得る場の提供や周囲の理解を求める声が上がりました。  最後に、現役で活躍するトップ選手から、部活動に励む女子学生へのアドバイスを聞いたところ、たくさんのメッセージが寄せられたので、その一部を紹介します。 <Wリーグ所属選手から、学生へのメッセージ> まずは自分を知ることが大切。人と比べずに、いつもの自分と比べて今はどうか?が1番大事だと思うようになれたらいいと思う。そして何か異変や不安があればすぐに誰かに相談してほしい。 体調管理や自分を知ることも一つの技術だと思います。まずは健康が第一!ベストパフォーマンスをするためにベストコンディションを! 無理を絶対にしないこと。悩んでることは恥ずかしいことではないから必ず誰かに相談すること。この先赤ちゃんを授かるかもしれないから自分の体は大切にしてほしいです。 ★実態調査の詳細は、PDF版にてご確認いただけます。    今後も『ルナルナ』と『Atleta』は女性のカラダや月経に関する情報や知識を得る場の提供を通じて、女子アスリートが安心して競技に励み、高いパフォーマンスを発揮するための環境づくりに貢献することを目指します。   ※1:「FEMCATION®」は、FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語です。 ※2:月経随伴症状とは、月経前や月経中におこる、精神的あるいは身体的症状です。 ※3:無月経とは、3カ月以上月経が来ない状態のことです。 ※『ルナルナ』「FEMCATION」は株式会社エムティーアイの登録商標です。   報道関係の方からのお問い合わせ先 株式会社エムティーアイ...

『ルナルナ ベビー』、妊娠うつ・産後うつの予防を目指しメンタルケア機能を追加!

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠中・育児中のママ向け情報配信アプリ『ルナルナ ベビー』は、妊娠中や育児中の母親が抱える心の不調をサポートする「メンタルケア機能」を新たに追加し、9月15日(木)より本格的に提供を開始します。  本機能は、質問に答えることで自身の精神状態を可視化する「メンタルチェック(エジンバラ質問票※1)」や、妊産婦のメンタルヘルスを学べる「プレママスクール」など、妊娠中や産後のココロの不調に対して、正しい知識を学ぶことで自身で適切に対処したり、一人で抱え込まず相談するなどのアクションを起こせるようサポートします。 ◆妊娠うつ・産後うつの予防に向けて、『ルナルナ...

『ルナルナ』が協力する、東京大学の研究で開発したインターネット認知行動療法が妊娠中期に軽度のうつ症状がある妊婦に対し、有効である可能性が明らかに

 株式会社エムティーアイが運営する、妊娠・出産・育児に関する悩みをママ同士で相談できるアプリ『ルナルナ ベビー』は、2019年11月より東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔教授らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」(以下、「本研究」)に協力しており、本研究の成果(以下、「本論文」)が「Psychiatry...

【母子モ】母子手帳アプリ『母子モ』が福岡県八女市、広島県府中町、福井県福井市ほか4自治体で提供開始!

2022年9月1日、母子モ株式会社より以下のニュースリリースを配信しました。   母子手帳アプリ『母子モ』が福岡県筑後市で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が福岡県八女市で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が広島県府中町で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が福井県福井市で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が山形県西川町で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が宮城県加美町で提供を開始!   母子手帳アプリ『母子モ』が栃木県那須烏山市で提供を開始!  
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